導入の注意点

ソーラーシェアリング「3つの壁」

ソーラーシェアリングの導入を検討する際にいくつかの課題が出てきます。一般的に大きな課題として挙げられるのが次の3つです。私はこれを「ソーラーシェアリング導入のための3つの壁」と呼んでいます。
(1)「農業委員会」の壁
(2)「基本設計」の壁
(3)「資金調達」の壁
ひとつひとつ順番に見ていきましょう

ソーラーシェアリング導入の注意点

■ⅰ)最初のカベが農業委員会です。

前述のようにもともと農地には、農業と関係のない構築物は設置することができないという法律(農地法)があります。太陽光発電も構築物になりますから当然設置が許されていませんでした。それが突然(平成 25 年 4 月)条件付きで設置が認められること
になったのです。そしてその許可を地元の農業委員会が判断することになりました。
ところが農業委員会のメンバーの多くは導入の是非について判断する技術も基準も持ち合わせていません。そもそもソーラーシェアリングなど世の中にそれほど事例が多くありませんから、どういうものかもよく知らない方が多いのです。
少ない情報の中で各地区の農業委員会は設置の是非の判断をまかされてしまいました。するとよくわからないものについては判断を先送りするという力学が当然働きます。結果として無理難題を押し付けられたり、不可能な資料を求められたりということが起
こり、あきらめざるを得ないということになるのです。

ただ、この壁は「最初の壁が一番高くて固い」という原則があります。一度超えてしまうと2番目、3番目の人は比較的簡単に通ることができます。
弊社の事例で言えば最初伊豆の国市で許可をとるのに4か月もかかり多くの書類提出を求められましたが、できあがった設備に対し静岡県の副知事をはじめ多くの関係者が視察に見え、その後は農業委員会もむしろ導入に積極的になるなど対応が変化しています。
ソーラーシェアリングを実際に見て、感じていただく機会ができたことで急速に理解が深まってきたのです。

■ⅱ)2 つ目の問題。それはどのようなシステムを組むか、という基本設計の問題です。

ソーラーシェアリングの場合、パネル下でどのような作物を作ろうとするのか、ということと太陽光システムの設計が大きくかかわってきます。作る作物は光を好む植物なのか、それともそれほど光を必要としない作物なのか、はたまたむしろ光を嫌う植物なのか、それによって遮光率が異なってきますから、それに応じたシステム構成にする必要があります。また使用する作業用機械が作業しやすいようにする必要もあります。それらを総合的に判断したうえで架台の組み方、高さ、基礎の工法など設計していく必要があるのです。
また使用するパネル選びも重要です。通常の住宅用・産業用パネルはコスト重視の為大型のものが多いです。すると、当然重量もありますし、風圧、影の影響も大きくなりますのでソーラーシェアリング用としてはあまり適切ではありません。通常のパネルよ
り細長のものを選ぶなどパネル選びにも営農計画と合わせたものを選ぶ必要があるのです。
このように農業と太陽光、場合によっては土木の知識などそれらを総合的に考慮してシステムを設計する必要がありますが、そのような技術者が非常に少ないというのが大きな問題点です。

■ⅱⅰ)3 つ目が「資金調達の壁」。

通常ソーラーシェアリングは 50kW 未満の低圧で電力系統に連系されることが多いのですが、50kW システムでも金額的には 1500 万円~1800 万円程の資金が必要になります。こんな大金をポンと出せる人はそうはいませんから金融機関などからの融資を利用することになります。
現在は政府系金融機関である政策金融公庫なども貸し出しに応じていますのでそれらを活用することはできるのですが、実際に貸してもらえるかどうかはその条件により異なります。
ソーラーシェアリングの場合に問題になるのが設置される場所が農地ですから担保価値が低く金融機関から追加の担保を求められるケースが多いということです。結局銀行から融資が受けられず、土地はあって太陽光発電をやりたいが融資が下りないのではじめられない、という方が非常に多いのです。

これら3つの壁、どこから手を付ければいいのか、と聞かれますがどれか一つがかけても成立しないのでこれらを同時並行で進めなければなりません。たとえば金融機関に資金調達の相談に行けば、「どのような計画ですか?」と基本設計を聞かれます。農業委員会でも同様です。農業委員会を通すにも「資金はあるのですか?」と聞かれます。
つまり大枠の計画をつくりその計画をもとに金融機関や農業委員会への折衝を同時に進めていくということが必要なのです。

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